タ行

タブラチュア

現在の五線譜が確立する前、15世紀頃から17世紀頃までの間にギターの前身と考えられているリュートやビウェラなどの音楽で使われていた、音符を使わない記譜法の一種。たとえば6弦リュートのタブラチュアではそれぞれの弦を6本の横線で表し、押さえるフレットの位置を文字または数字で示した。リュートはルネサンス期およびバロック期に盛んに使われた楽器だが、その後急激に衰退し、それとともにタブラチュアも使われなくなり、現在の五線譜記譜法にとって代わられた。しかしその後、20世紀のアメリカにおけるフォーク・ミュージックの世界で、タブラチュアはギターの記譜法として復活。このギター用タブラチュアは6線譜で、一番上が第1弦一番下が第6弦を表す。押さえるフレットは線上の数字が示し、音の長さは五線譜と同じ符尾や休符で表示している。

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