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ディミニッシュ・スケール

デイミニッシュ7thコードの拠り所となる8音構成のスケールで、一般的なスケールと具体的な用途によるスケールとにわけられる。前者は、デイミニッシュ・コード全般に通じるスケールで、本来のディミニッシュ・コードの4つの構成音と、その全音上のデイミニッシュ・コードの構成音との合成となる(譜例ア)。コード・トーン以外の4音はデイミニッシュ・コードでのテンション・ノートの所在を示している。ただし、デイミニッシュ・コード特有の流動性から、通常のテンション・ノートの名称は使用されない。譜例中の表示は便宜的なものである。一方、後者は特定調性における具体的なデイミニッシュ・コードの、いわばコード・スケールで、ディミニッシュ・コードの構成音と調性の基盤となる長音階との合成となる(譜例イ)。コード・トーン以外の4音のうち、譜例アの音程に該当する音のみがテンション・ノートとされ、該当しない音はアボイド・ノートとなる。譜例では主なもののみを取り上げているが、個々のスケールに名称はない。

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