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知識編


ピアノ初級者と上級者では楽譜の読み方がどう違うのか?

ピアノなどの楽器演奏において、同じ時間を費やしても、
人によって上達の速度に違いがあるのはなぜでしょうか?

生まれ持った才能?

その一言がもっとも核心をついたもので、
正解の70パーセントを占めるものだとしても、

それだけで片付けたくないような気もします。

では、ピアノ初心者と上級者とでは、練習の仕方にどのような違いがあるのでしょうか?

ある科学者が行った音楽的実験

実はある科学者が興味深い実験を行っています。

どのような内容かというと、

まず、練習期間がおよそ半年の初心者からプロまでの
さまざまな技能段階のピアニスト40人ほどを対象に、
彼らの練習方法を観察しました。

観察の仕方は、次のような条件で行いました。

■ ピアニスト各人の技能に応じて3つの曲を課題として与える

■ ふだんの練習と同じようにする

■ 楽曲はいずれも各ピアニストが弾いた経験のないもとする

そして、観察者はピアニストの練習風景を観察しながら、
練習中の行動を5秒ごとに20の要素に分類しました。

その要素とは例えば、

(1)音をまちがえて演奏した
(2)1つの音をくりかえし演奏した
(3)演奏を中断した
(4)両手別々に演奏した
(5)自分の演奏を言葉にした
(6)1小節をこえるセクションをくりかえし演奏した

といったものです。

結果はというと、

ピアノ上級者は、
(1)の割合が一番少なく、
だんだんと(6)に向けてその割合が増えていきます。

つまり、上級者は音をまちがえる回数や
1つの音をくりかえし演奏することは少なく、
1小節をこえるまとまったセクションを
くりかえし練習することが多かったのです。

逆に言えば、
初心者の場合は、(1)の割合が一番多く、
(6)が最も少ないことが確認されました。

初心者ですから、やはり音をまちがえる回数が多く、
1つの音をくりかえし練習することが多いということです。

初心者はたくさん音をまちがえ、上級者はまちがえない
などというのは、当たり前ですが、

この実験で得られた最も重要な発見は、

ピアノ初心者と上級者とでは、
楽譜の情報を読み取る能力だけでなく、

その“読み方”に大きな違いがあったという点です。

ピアノ初心者と上級者とでは、楽譜の読み方が違う

ピアノ上級者において、技能レベルとの相関が最も高かったのは、
「1小節をこえるセクションをくりかえし演奏する」という行動であり、

逆に「1つの音をくりかえし演奏する」行動は、
ほとんど行われないことがわかりました。

つまり、

上級者になるほど、“フレーズ”といた、
より大きな単位でくりかえし練習する傾向がある
ということです。

この結果から、

初心者は、1音ずつ音を拾っていきますが、
上級者になるほど、楽曲全体をみて、
次第にその中の構造をつかんでいく
という楽譜の読み方をしているということです。

まとめると、

初心者・・・木を見て森を見ず

上級者・・・木も見て森も見る

ということが言えるのではないでしょうか?



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