ピアノのウンチク編
オーケストラの音域をカバー
ピアノは、88の鍵盤で7オクターブの音を出すことができます。
これは、実はオーケストラのあらゆる楽器の音域をカバーする広さなのです。高音はピッコロに匹敵し、低音はチューバの最低音よりももっと低い音になります。もちろん音域だけでなく、音の強弱のコントロールも自由自在にでき、音色にも多彩な変化がつけられるなど、まさにオーケストラのような表現力を持つ万能楽器というわけです。
ピアノは打楽器?弦楽器?鍵盤楽器?
ティンパニーは打楽器。バイオリンは弦楽器。オルガンは鍵盤楽器。クラリネットは木管楽器。トランペットは金管楽器。
さて、ピアノは何楽器だかわかりますか?
弦をハンマーでたたいているから、打楽器?弦が音を出すのだから、弦楽器?結局、鍵盤で音をコントロールするから、鍵盤楽器?
こたえは鍵盤打楽器です!
しかし、この3つの特徴をあわせもっているのがピアノならではの魅力。打音によって音の強弱を鮮明にし、弦ならではの繊細な旋律を際立たせ、鍵盤によってオルガンのポリフォニー敵表現やハーモニーを奏でることを可能にしています。だから、「打弦鍵盤楽器」といってもいいかもしれませんね!
ジャンルを選ばず表現できる
どんな楽器でも、基音を鳴らすと振動の共鳴により倍音が発生し、その組み合わせで独自の音色になります。ピアノの倍音は非調和性の性質を持っているので、主音とズレがあります。それがピアノならではの輝きあるのびやかな音となっているのです。
また、音は高くなるほど倍音は少なくなり、減衰も早くなります。そのため、音域によって音色に微妙な違いが生じ、音域の広いピアノは楽器の中で一番この特性多く持っています。