DON DON DON の感じ方
拍の感じ方についての違いのハナシです。
ある日本人の言語学者が、
アフリカの地で、アフリカの人々に
連続して輪になっている3種類のアルファベットを見せました。
「DONDONDONDONDONDON」
アルファベットの「ディー」と「オー」と「エヌ」です。
あなたはどのように分けますか?
日本人は2種類の人がいることがすぐにわかります。
ひとつは
「ド・ン・ド・ン・ド・ン・ド・ン・・・・」
もうひとつは
「ドン・ドン・ドン・ドン・・・・」
ではないでしょうか?
一方アフリカ人はというと、、
一様に
「ンド・ンド・ンド・ンド・・・」
言語的特徴をとらまえれば想像はつきますが、
音楽的には、これが拍の捉え方に影響してきます。
日本人が裏拍や4拍目、
バックビートに弱いのも頷けます。
コンサートやライブにいくと、
ノリのいい楽曲になると自然と手拍子が起こりますよね?
ウラ拍のダンスナンバーでも
お客さんはオモテで手拍子をすることがほとんどです。
音楽的素養がある人にとっては、
なんとも気持ちが悪い瞬間ですが、
仕方がありません(苦笑)。
リズム(音)は、最初に「N」の信号がある
通常、時計は「チッ、チッ、チッ、チッ」と鳴る、、
と思われていますが、これを逆に考えてみましょう。
つまり、時計は
「(ン)チッ、(ン)チッ、(ン)チッ、(ン)チッ、」と、
(ン)の信号が先に鳴っている、という考え方です。
メトロノームも同じく
「ピッ、ピッ、ピッ、ピッ」ではなく
「(ン)ピッ、(ン)ピッ、(ン)ピッ、(ン)ピッ」です。
まず、音に対してそういう風に感じる
自分の耳をつくりあげていかなければなりません。
メトロノームの練習のひとつに、
“メトロノームの音を消す”というものがあります。
一般的にはリズムにおける
ジャストミートの練習
と言われていますが、
実は、単なる集中力を向上させる訓練でしかなく、
リズム感の練習とは関係ありません…
が、集中力も大事な要素ですし、
リズム感とは関係なくとも、
リズムの“捉え方”の練習になります。
やりかたはカンタン。
メトロノームの音とまったく同じタイミングで
ものを叩いたり楽器を弾いたりします。
完全に音が重なると、
メトロノームの音がピタッと消えて感じます。
タイミングが完全に合っていれば、
大きな音を立てなくても、
小さな音でメトロノームの音が消えます。
何度かチャレンジしてみればわかりますが、
このジャスト・ミートの感覚も
音を出す前にN(ン)の信号を頭に流してから合わせると
打率が上がってきます。
音楽での練習に限らず、
何かのタイミングを合わせようと思ったら、
行動の前の直前に“ン”の信号を脳に送ることが有効です。
このクセ付けができてくると、
リズムの捉え方、感じ方が変わってくるでしょう。