電子楽譜とタブレット
“電子書籍”はふつうに耳にするけど、
“電子楽譜”とは耳慣れない言葉ですよね。
私もふだんPDFファイルの楽譜を「電子楽譜」とは言っていません。
そもそも電子楽譜っていつ頃から出てきたのでしょうか?
電子楽譜の登場
要するに、紙の楽譜をスキャナなどを使ってパソコンに取り込み、
PDFファイル化したものが「電子楽譜」ですね。
ですので、電子楽譜が登場したのは、
パソコンとスキャナが一般家庭に普及した
2000年前後ということになるでしょう。
一部のプロや音楽愛好家がパソコンに楽譜データをストックしておくために、
そのような作業をしたのが始まりですね。
タブレットの登場
タブレット的な端末は、わりと昔からあるのですが、
最近の潮流は2007年頃からでしょうか。
一般に普及したといえば、やはり2010年のiPadの登場からになるでしょう。
(iPadのプロトタイプは2002年にはありました)
iPadが広まるにつれ、楽譜の表示にタブレットを使う人が増えてきました。
楽譜作成.comのお客様も
タブレット表示を目的に依頼される方がかなり増えておりますよ!
電子楽譜作成とタブレットの相性
電子楽譜にすると、さまざまなメリットがあります。
例えば、暗くても見える、譜めくりのしやすさ、拡大縮小が自在なので見やすい、劣化することがない、スペースがいらない、いくらでも持ち運べる、データ共有がかんたん、検索が容易、印刷も柔軟にできる、などなど。
しかし、一方でデメリットもあります。
任意のページに飛びにくい、データ消失の可能性、全体が把握しにくい、書き込みがしにくい、目が疲れる、、
あとは所有欲が満たされないとか
紙ならでは質感が楽しめないなどもありますね。
このあたりはもうお好みで、自分にとってメリットのほうが大きいのか、デメリットのほうが大きいのかを考えてみて、扱いやすいほうを選ぶべきですし、たとえデメリットが多くても克服できる手段があるのか/ないのかということもポイントになってくると思います。(例えば、データ消失の可能性はあるがバックアップをとっておけばほぼ問題ない、など)