「むすんでひらいて」の作曲者は、実は・・・
誰もが子供のころに歌った「むすんでひらいて」。
知らないという方のために動画をどうぞ(笑)
この「むすんでひらいて」の作曲者は
歴史の教科書にも登場する有名人ですが、
その事実はほとんど知られていません。
なんと作曲者は、「社会契約論」を著したことで有名な
ジャン・ジャック・ルソーなのです。
18世紀フランスの思想家ですね。
実はこのルソー、最初は音楽家だったんです。
彼の生涯最初の印刷物は、
本ではなく自らが作曲したシャンソンの楽譜だったとか。
そんなルソーが41歳のときに発表したのが
『村の占い師』というオペラ。
このオペラの中に「むすんでひらいて」の
原曲となったメロディー部分があるんですね。
その部分には最初、歌詞がなかったのですが、
このオペラの人気とともに歌詞が付いていったそうです。
さらに、この歌を聴いたドイツ出身のクラーマーというピアニストが、
このメロディーを使ったピアノ変奏曲「ルソーの夢」を作曲。
これがまた大ヒットして、賛美歌などに取り入れられ、
ヨーロッパだけでなく、アメリカにも渡っていったんですね。
日本に入ってきたのは明治になってからで、
幼児教育用に歌詞が付けられた「むすんでひらいて」として
これまで歌い継がれているんです。
ちなみに第二次世界大戦中には軍歌にもなったようです。
意外な史実があるものですね。