絶対音感とは?
絶対音感とは、突然示された音の高さを、
他の音と比較することなく特定することができる能力をいいます。
もしくは、指定された高さの音を、
他の音と比較することなく、発音・発声できる能力のことです。
なお、他の音と比較してそれを可能にするのは「相対音感」と呼ばれます。
弊社の採譜スタッフ、楽譜作成スタッフは、
全員絶対音感を持っていますが、
彼らは、音楽の旋律や和音だけでなく、
コップを箸で叩いた音や、サイレンの音など、
日常的な物音までも、ドやソ#など音階として認識できます。
この絶対音感を持っていれば、
音高の正確さだけでなく、
調性が明瞭でない曲を聴き取ったり、
楽譜から音をイメージしたりするのも可能で、
楽譜にあらわされていない聴いただけの曲でも演奏することができるので、
音楽活動を支える基礎能力の1つとして有用です。
絶対音感を持つ人は1%以下
そんな音楽活動に絶対的に有利な絶対音感ですが、
それを持つ人は、割合的に非常に少なく、1%以下です。
しかし、絶対音感は、天から与えられた才能(ギフト)ではなく、
早期の音楽的訓練によって身につけられることがわかっています。
ただし、訓練によって習得可能であるものの、
習得可能なタイムリミットがあって、
そのリミットは、6歳頃までといわれています。
つまり、誰もが早期音楽教育を受ければ身につけられるものではなく、
ましてや、大人になってから絶対音感を身に付けることは、
残念ながらできません。
これは、絶対音感に適した聴覚的感受性が
幼児期の限られた時期にしか現れないためと考えられています。
もし、お子様に絶対音感を身につけさせたいと考えているのであれば、
やはり2歳か3歳頃には、その訓練を始めたほうがよいでしょう。