増幅器のことで、アンプと略して呼ぶことが多い。微弱な電圧、または電流を増幅して、大電圧あるいは大電流（電力）を得ることに使われる機器を総称してアンプという。目的や回路の方式によって、オーディオ・アンプ、楽器用アンプ、ボーカル・アンプ、 AC（DC）アンプ、高周波アンプ（RFアンプ）、ビデオ・アンプなどと呼んでいるが、そのすべてが増幅を目的としていることに変わりはない。アンプリファイアの回路は、チューブ・タイプのものと、ソリッドステート・タイプのものに大別される。オーディオ・アンプは再生装置として、ハイファイを主眼に設計されている。また、楽器用やボーカル・アンプは必要な周波数帯域を特徴づけるよう、トーン・コントロールや効果音を付加する工夫がなされている。楽器用アンプの中で、アンプとスピーカーがひとつのキャビネットに入っているものはビルトイン・タイプ（コンボ・タイプ）、別々のキャビネットになっているものはセパレート・アンプと呼ばれる。また。プリアンプ、メイン・アンプ、スピーカーと別々に組み合わせるコンポーネント・タイプやラック組み込み式のものもある。