打ち込みのサウンドに代表される、きわめて無機質かつ機械的な性質を根元をもつ楽曲。1970年代後半にブームとなったテクノ・ホップは、ニュー・ウェイブ系ムーブメントのひとつで、シンセサイザーの音色と無機質なジーゲンス・フレーズが特徴であった。その性質はのちにハウス・ミュージックへと流れていき、テクノ自体も、トランス、ゴア、デトロイト、オランダ、ミニマル、サイケデリックと細分化され、いろいろな形態をもつようになった。 1990年代以降は、ジャンルとしての認識だけではなく、さまざまな音楽と絡むことによってそのサウンドやスタイル、テクノロジーを変化させる要素ともとらえられている。⇒アブストラクト