あなたのための音楽用語辞典

ルーディメンツ

スネア・ドラムをマスターする上で、非常に大切な基礎奏法のこと。一般にもっとも広く知られているルーディメンツは「スタンダード26アメリカン、ルーディメンツ」という26の基礎奏法のこと。これは、1933年にアメリカの高名なドラマー13名がシカゴでディスカッションを行なった際に選んだ、すべてのドラマーが知っておくべき「ドラミングの主要基礎13」をもとに完成されたものである。現在は高度に拡張され、ハイテクニックなスティッキングが多数出現し、ドラム・コー(drumcorps)と呼ばれるマーチング・ドラム隊の必須テクニックになっている。主な奏法としては、以下のようなものがあげられる。

(1)ダブル・ストローク・ロール(ロング・ロール):片手でふたつずつ打つダブル・ストローク(“RRLL・・。”)を速いスピードで行ない、音をつなげる奏法。

(2)シングル・ストローク・ロール:片手ずつ交互に打つシングル・ストローク(“RLRL…”)のスピードを速め、音をつなげる奏法。

(3)パラディドル:シングルとダブル・ストロークを組み合わせた奏法。

(4)フラム:主音の直前に装飾音を加える奏法。

(5)ラフ:主音の直前にふだつの装飾音を加える奏法。なお、そのほかのルーディメンツとしては、スイス・アーミー・ルーディメンツ、スコットランド・ルーディメンツ、コー・スタイル・ルーディメンツなどが知られている。

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