電力の単位。Wで表す。電気の計算などでは「P」を記号とする。電力は電圧と電流の積で得られ(P=V・I)、たとえば100 Vの電灯線で使う電球にIAの電流が流れるとき、その電球の消費電力は100Wである。もっと実用的な例として、コンサートなどで必要とする電力の計算をあげると、使用する楽器アンプ、PAアンプ、照明器具などそれぞれの消費電流(通常、機材のリア・パネルの銘板に書いてある)を合計し、それに100を掛けたものが必要とされる電力である。たとえば電流の合計が25Aであった場合、2500W、つまり2.5kWが必要電力となり、それだけの電力を供給可能な電灯線を確保しなければならない。なお通常、1ヵ所のコンセント(配電盤からひとつの系統で供給されているときは1系統ごと)から取り出せる最大電力は1500Wである。