音符(休符)の形の違いによって音の長さの違いを示すようになった初期の記譜法。1250年ごろにケルンのフランコがその基礎を確立。そのあと、1600年ごろまでのあいだに、黒符計量記譜法から白符計量記譜法へと発展的に継承されつつ使われた。音符の種類は、音の長いものからロンガ、ブレヴィス、セミブレヴィスミニマと名付けられ、それぞれの音符どうしを3:1(完全)または2:1(不完全)の長さの比で分割することで、さまざまなリズムを表記した。さらに、着色音符(カラレーション)を導入して特殊なリズムを表記することも行われた。