音の長さや高さを指示する記号。音の長さは音符の種類で、また、高さは五線譜上の位置で示される。
(1)音符の種類
単純音符。付点音符(音符の右側に付点をつけたもので、本来の音符の1.5倍の長さを示す)。複付点音符(音符の右側に付点をふたつ並べてつけたもので、本来の音符の1.75倍の長さを示す)。連音符(本来の分割方法とは異なる特殊な分割法によってできるもの)。
(2)音符の記譜法
五線譜上の高低に応じて音符の符幹、符尾の位置を上下に書き分ける。第3線上の音符はどちらでもよく、前後のつながりによる。1拍分の音符はまとめた形で記譜され、4/4の場合には2拍分を連桁(れんこう)でまとめることが多い。
ただし、ボーカル・シート(歌譜)の場合は、歌詞に応じた音符のまとめ方がとられることもある。音符によって示される音の高さは、使用されている音部記号によって異なる。