あなたのための音楽用語辞典

食う

2021年6月21日

シンコペーションなどによって、強拍より前にアクセントがくること。強拍とタイで結ばれることが多い。「リズムを食う」「食ったリズム」など。

声楽において、単一の音節を引き延ばして歌われる急速で装飾的な技巧パッセージ。とくに17～18世紀のオペラ、オラトリオ、カンタータ、ミサ曲などのアリアに多い。

人間の声の声区のひとつ。とくに低声域で歌うときに特徴的に用いられる声質。胸部に声を響かせるような意識で発声するためこの名前がある。

後続声部が先行声部を逆行するかたちで模倣をおこなうカノン。「蟹のカノン」とも。

本番どおりに通しで行うリハーサルのこと。本来は管弦楽の総練習や、オペラの舞台稽古を指す。

自筆譜(作曲家自身の書いた譜面)の通りに、別の人の解釈を加えることなく作成され、出版された楽譜。現実には校訂者が存在する場合が多い。