サンバやサルサには欠かせない、打楽器の一種。パンデイロとはポルトガル語で夕ンバリンを意味し、形もタンバリンに似ているが、タンバリンとパンデイロでは鈴のつき方が違うので別々の楽器と考えたほうがよい。一般に知られているタンバリンでは、小さな皿のような鈴が2枚1組で、互いに反りあうようにつけられているが、パンデイロでは鈴が互いに伏せ合うようにつけられ、さらに2枚の鈴の問に1~2枚の平らな鈴が挟み込まれているため、鈴の響きは少なくなっており、細かいリズムを明瞭に出すことができる。ヘッドはプラスティック製で、ロットでチューニングできるタイプのものが多い。演奏は手の付け根や親指、親指以外の指の指先などを使って行う。