ハ行

ドイツ語で「音型論」の意味。修辞学の手法を音楽に応用したもので、音による象徴法とも考えられる。とくに17～18世紀の音楽理論でさかんに論じられた。フィグールとは、特定の歌詞内容などを表現するための音型 ...

音階や分散和音などの音型を用いて、旋律や和声を装飾すること。「音型法」とも訳される。

儀式、軍隊行動、狩猟などに用いられるトランペットやホルンなどによる信号音楽。

17世紀イギリスの器楽曲の一種。鍵盤楽器の独奏用のほか、ヴィオールの合奏用に作曲された。16世紀イタリアのファンタジアに由来。当初は対位法的だったが、やがて舞曲の組曲の性格をおびる。

南フランス、プロヴァンス地方特有の舞曲。祝日などに男女が手をつなぐか各自ハンカチやリボンの両端をもって列をつくり、リーダーの後に従って進みながら踊る。音楽を中くらいの速さの6/8拍子。

田楽踊りなど、日本の民族芸能で使用される体鳴楽器の名。木や竹の小さな板を数十枚ひもで編み合わせて両端に取っ手をつけた楽器。両端を持ってくねらせるように打ち鳴らす。

15世紀に起こったスペインの多声歌曲。語源は「村人 villano」。短い反復句エストレビージョといくつかの詩節コプラから構成され、民謡ふうの歌詞や旋律をもつ。16世紀後半から、宗教的性格を強め、キル ...

俗箏の調弦法のひとつ。もっとも一般的な調弦法で使用頻度も高い。

曲の性格や内容を示す題や文章を付加することで、聴き手にその曲の文学的、絵画的、劇的な内容の理解に必要な手掛かりを指示、あるいは暗示しようとする器楽作品。より広義には、歌詞を用いることなく、なんらかの音 ...

雅楽用語。六調子のひとつで、平調（洋楽のホ音に相当）の音を主音とする旋律。