ハ行

標準ピッチ

音高を合わせるための特定振動数。時代や地域によりさまざまなピッチが使われてきたが、国際化によりピッチの統一が望まれた。一方、音量や音色上有利なため、楽器への無理を承知で高いピッチで演奏することも多かっ ...

ヒュドラウリス

水(圧)オルガン。ギリシア語のhydor「水」ちaulos「笛」に由来する。紀元前3世紀ごろアレクサンドリアのクテシビオスが発明したとされ、パイプに送る空気の圧力を水圧を用いて安定させた。オルガンの原 ...

ピュタゴラス音階

純正5度をつぎつぎに積み重ねて得られる音を音階状に配列したもの。全音はすべて9:8の振動数比をもつ大全音、半音はすべて256:243の振動数比をもつリンマになる。

ビューグル

(1)イギリスではバルブなしの信号ラッパをさす。ビューグル・ホルンともいう。変ロ調が主流。銅または真鍮製で太めの円錐管構造。キーやバルブ付きもある。1812年よりイギリス陸軍の公式楽器。 (2)フラン ...

一節切(ひとよぎり)

15世紀後半から近世にかけて用いられていた尺八の一種。名称は、竹菅に筋がひとつ含まれることに由来。今日の尺八にくらべ、細くて短い。17世紀には独奏、小歌の伴奏、筝、三味線との合奏に用いられた。

ビート

拍のこと。ポピュラー音楽では拍子よりも1小節をいくつのビートで刻むかを重視し、2ビート、4ビート、8ビート、16ビートなどということが多い。

篳篥(ひちりき)

日本、中国、朝鮮のダブルリードの気鳴楽器。縦吹きの管楽器。日本には推古朝末期に唐より伝来したとされ、雅楽の主要旋律楽器として用いられている。楽器本体の長さは約18センチ。表に7孔、裏に2孔の指孔をもつ ...

ビザンツ聖歌

ビザンツ帝国で発展したギリシア正教会の聖歌。ギリシア語による歌詞が単旋律で歌われ、旋律はオクトエコスとよばれる旋法によって律せられた。典礼音楽としては、4世紀以降に詩編唱に挿入された応答であるトロパリ ...

披講(ひこう)

和歌を発表する形式のひとつ。歌披講、和歌披講ともいう。和歌を一定の作法に従って無伴奏で詠ずるもの。作者の身分により異なった旋律型、回数で詠じられる。現在は宮中にて歌会始などで行われる。冷泉、綾小路の二 ...

ビギン

マルティニークを代表する2/4拍子の軽快なダンス音楽。クラリネットやトロンボーン、ヴァイオリンに数種の打楽器が加わった編成で演奏される。1930年代にはパリで流行した。

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