ポルタティフ
15~16世紀に宗教行列や行進などで用いられた携帯式の小型オルガン。奏者は楽器を帯で肩からかけたりひざの上において、左手のふいごで送風しながら、右手で鍵盤を演奏する。
ホール・コンソート
16,17世紀イギリスのコンソートのうち、同属楽器のみで編成されるもの。
法螺貝(ほらがい)
日本のリップ・リードの管楽器。大型巻貝の頭頂部に孔をあけたものだが、ここにマウスピースをとりつけることもある。現在ではおもに修験道の法具として用いられる。
ホラ
ルーマニアの民族的な声楽、器楽音楽。ホラ・ルンガあるいはドイナともいう。おもに即興で演奏される。独特の音階をもち、細かい装飾や旋律型の反復と交替、引き延ばされた旋律線に特色がある。
ホーミー
西モンゴルなどに伝承される声楽の技法。ひとりの演奏者が同時に2種類の声を発生する倍音唱法で、民謡の旋律をかなでる。のど歌として紹介され、近年海外公演の演目のなかでも人気を得ている。
ポコ・ア・ポコ poco a poco
「少しずつ」の意。
ポピュラー音楽
ロックやジャズ、R&Bなど、マスメディアを通して広く親しまれている大衆的な音楽。20世紀後半は英米のポピュラー音楽の影響が世界各国で支配的だったが、1980年ごろから各国の民族音楽の伝統との混合が興味 ...
ポスト・モダニズム
1970年代から顕著になった、新しい創作の潮流を示す語。特定の音楽様式をあらわすわけではないが、従来の進歩史観の否定、あるいはそこからの逸脱を特徴とする。ゆえにポスト・モダニズムにおいては、モダニズム ...
ポストホルン
郵便馬車や駅馬車の発着を知らせるために使われた小型の金管楽器。ふつうは丸く巻いた小さなホルンの形状。イギリスでは19世紀まで細長い直管が使われたが、これをコーチホルンとよぶ。19世紀にはバルブ付きが現 ...
ポジティフ
(1)1~5個のストップを有する可搬式の小型オルガン。アンサンブル、通奏低音、伴奏などに用いられる。 (2)複数のマニュアル(手鍵盤)を有するオルガンのひとつのパイプ群の名称およびそれらのパイプを鳴ら ...