ハ行

「美しい歌」の意味。18世紀イタリアで成立した歌唱法で、華麗で美しい声によるもの。柔らかい響き、節回しのなめらかさが特徴。

ギリシャ語で1.5ないし2:3を意味する。3拍子の2小節(♪♪♪|♪♪♪)を2拍子の3小節(♪♪|♪♪|♪♪)のように読み替えて演奏すること。バロック音楽で用いられた。

多声音楽の1つで、同じ旋律を多くの人が同時に演奏するとき、即興的な装飾などで音程やリズムにずれが生じる状態。民俗音楽に多く見られる。

旋律を、楽想の自然なまとまり(フレーズ)に句切ること。旋律の意味を明確にすることで、楽曲の解釈につながる。

ダブルバー。譜表に垂直に引かれた、同じ太さの2本線のこと。拍子・調が変わるときや、楽曲の段落などに用いられる。2本線のうち右側を大くしたものは、終止線といい、楽曲の終止に用いる。

応用形式のひとつで、三部形式を複雑化したもの。全体が大きな3つの部分(A―B―A)からなり、各部分はさらに二部形式や三部形式になっている。BはAと対照的な部分で、トリオと呼ばれることが多い。メヌエット ...

拍子のもつ拍数を満たしていない小節。アウフタクトで始まる曲の最初と最後の小節に見られる。

(1)臨時に拍の進行を停止させ、音や休符を延長する記号。 (2)終止記号として楽曲の終わりを示し、複縦線上などに置かれる。 (3)コラールで歌詞の段落を示すもの。

題や説明文によって表された文学・絵画・劇などの内容を、音で描写する音楽。19世紀ロマン派の時代に、器楽や管弦楽で作曲されたものをいう。ただし単に鳥の声等を音で表した描写音楽とは区別する。ベルリオーズ〈 ...

半音より狭い音程のこと。全音を何等分するかにより、三分音、四分音、六分音などと呼ばれる。四分音とはすなわち半音の半分のこと。