マニュアル
手鍵盤。オルガンの鍵盤で、手で演奏する部分。ラテン語のmanus(手)に由来する。鍵盤の音域および鍵の数は、時代や国によって異なる。
マニエリスム
16世紀末~17世紀初頭にかけて、イタリアのマドリガーレにみられた、古典的均整を故意崩そうとする態度。
マドリガーレ
イタリアの多声世俗歌曲。14世紀と16世紀に栄えたが、両者は基本的に別物。 14世紀のマドリガーレはバッラータ、カッチャとならぶ定型詩およびその定型をふまえた歌曲で、2声ないし3声。音楽的にはaa(a ...
マドリガル・コメディ
一連のマドリガーレからなる芝居で、コンメディア・デッラルテの登場人物が活躍する。オペラに先立つ音楽劇のひとつ。
マドリガリズム
歌詞の意味内容(上・下行、緩急、数、喜怒哀楽など)を音で描写する音楽的手法。16世紀のマドリガーレで多用されたゆえの名称。
祭り囃子
神社の祭礼で、神輿のお供をする練り物、山車、屋台などが行列するときに演奏される音楽。太鼓、笛、鉦を主体とし、地域によって、提、三味線、歌がともなうものもある。京都の祇園囃子は、日本全国の祭り囃子に影響 ...
マスク
仮面劇。16,17世紀のイギリスで好まれた舞台余興。神話や寓意の題材を詩、歌、舞踏、舞台装置などを用いて上演するが、仮面をつけるとは限らない。
膜鳴楽器
ホルンボステル=ザックスによる楽器分類区分のひとつ。強くはった膜の振動を発音源とする楽器の総称。いわゆる太鼓のほとんどが相当する。奏法には膜を打ったりこすったりするほか、ゴビ・ヤントラのように膜に結び ...
マカーム
アラブ、トルコ音楽文化圏で音階、旋法、旋律をさす語。複数形はマカーマート。数百種あるマカーム名は、地名、人名、階名などにより地域により異なる。アゼルバイジャンではムガーム、イランではダストガーという。
マエストロ
本来は「教師」「名人」の意。音楽では、指揮、作曲、独奏、楽器製作などの分野の大家への敬称として用いられる。