サ行

シンバル

金属製で薄い皿状の打楽器。用途によって俗称があり、リズム・キープ(レガート)に使われるものをライト(トップ)・シンバル、アクセント用のものをクラッシュ(サイド)・シンバルと呼ぶことが多い。シンバルはその厚さや重さ、サイズによって音色が異なり、薄い方からスプラッシュ、シン・クラッシュ、ミディアム・クラッシュ、ヘビー・クラッシュ、クラッシュ・ライト、ミディアム・ライト、ヘビー・ライトなどと呼ばれ、サイズは8インチから22インチくらいまでさまざまなタイプがある。このうちスプラッシュは特に薄く小さく作られたもので、短いアクセントなどに用いられる。また、リベットが打ってあるシンバルはシズル・シンバルと呼ばれる。さらに、シンバル中央の丸く盛り上がった部分はカップといい、カップが小さいものはミニ・カップ、カップのないものはフラット・トップなどと呼ぶ。ヨーロッパのシンバルは中国やトルコから入ったもので、伝統的にその製法は秘密が守られていたが、現在では青銅、リン青銅、真鍮が使われる。中国から入ったシンバルは縁が反り上がっていて、このスタイルのシンバルは現在でもチャイナ・タイプ(スウィッシュ・シンバル)と呼ばれている。

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