タ行

転回位置

根音以外の音をバス(最低音)にする配置のこと。転回形、転回和音とも呼ばれる。三和音では第1転回位置、第2転回位置の2種類が、七の和音では前記2種類+第3転回位置が使用される。

トレモロ

「震える」の意味。同音あるいは複数の音を極めて細かく反復する奏法。弦楽器のトレモロが最も効果的。ピアノなどでも使われる。

トゥッティ

(1)「全部」の意味。「総奏」「全合奏」ともいう。演奏している全ての奏者が同時に奏すること。ソロに対する言葉。 (2)17~18世紀のコンチェルトで、独奏楽器群に対比されるオーケストラによる全合奏のこ ...

動機

モチーフ。メロディを構成する最小単位。最も基本的なモチーフは2つの強拍をもつため2小節構造となり、2つのモチーフが結合して(2+2小節)小楽節(4小節)を形成し、さらに2つの小楽節が結合して大楽節(8 ...

転回

音の上下の関係を置き換えることで、次の3つがある。 (1)音程の転回 音程を構成する2音のうち、高い方を1オクターヴ下に、または低い方を1オクターヴ上に移行すること。もとの音程を原音程、新しい音程を転 ...

デュナーミク

強弱法。ダイナミクスともいう。強弱の変化により、音楽に表情をつける方法。強弱はff、ppといった略号やクレッシェンド、ディミヌエンドなどの記号などが使われる。譜面に記されなくても微妙な強弱を付ける場合 ...

提示部

楽曲で主題などを提示する部分。ソナタ形式やフーガなどで使われる用語。

ディヴィジ

オーケストラスコアなどで、1つのパートを2つ以上のグループに分けて、別々の声部を担当させるための指定。重音でないことを示す。略記は「div.」1つの声部に戻るときはunis.(ユニゾンの略記)と書く。

通奏低音

バッソ・コンティヌオ。バロック時代(17~18世紀)のヨーロッパで行われていた演奏習慣。低音パートの楽譜には和音の音程構成を示すアラビア数字が記されている。鍵盤楽器または撥弦楽器奏者(ハープ、リュート ...

短調

マイナー(キー)、モール。短音階に基づく調。長調に対するもの。

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