あなたのための音楽用語辞典

カプリッチョ

2021年12月17日

（１）17世紀の自由なフーガふうの鍵盤音楽。代表的作曲家にフレスコバルディ。ときとして表題的要素をもつ。

（２）19～20世紀の気まぐれな性格の器楽作品。奇想曲。パガニーニの「24のカプリッチョ」のほか、メンデルスゾーン、ブラームス、ストラヴィンスキーなどが作曲。

音運動の方向を示す語で、音が下方へ進むことをいう。

反復をもつ通俗的な形式のアリアを意味し、19世紀のオペラではカンタービレ部分に続いて速度を速めた後半部もしくは終結部をさす。こうした対比的な2部構成は「カンタービレ・カバレッタ形式」とよばれる。

顧客の注文に合わせて製品を製造すること。楽器は素材や部品によって音が左右されるため、プロ・ミュージシャンの中にはカスタム・メイドの楽器を使用している人が少なくない。

ぶどうなどの「ふさ」の意で、音楽では音符がぎっしり詰まった様子、すなわち、ピアノの鍵盤を手のひらや腕でまとめて押さえたときに得られるような密集和音のことをいう。

三和音に3度上の第7音、その上さらに3度上の第9音を重ね、五和音としたもの。この第9音は2度下行して解決する。属音上の九の和音を「属九の和音」といい、四声体では1音を省略して使う。