狭義には作曲、音響合成、演奏などの過程でコンピュータを用いた音楽の総称をいう。広義には音楽と情報処理にかかわる研究(音楽分析、音楽認知、インターフェイス研究など)や専用プログラム開発の研究までを含む。
コンピュータ・ミュージックに関する研究領域の広がりは、人間の脳で行っている音楽の情報処理をコンピュータを用いることによってコンピュータそのものの情報処理システムを向上さえる方向と、作曲家の創作や実演にコンピュータを援用させる方向に二分される。MIDI規格の発表や1990年代からの急激なパソコン機能向上によりDTMが一般化し、これらもコンピュータ・ミュージックの概念に包括されつつある。