金属製の管楽器。しかし発音にリードが用いられているため、木管楽器属に分類される。吹奏楽の響きに厚みをあたえるため、ベルギーの楽器製造家アドルフ・サックスにより19世紀中ごろに発明され、発明者にちなんで命名された。
ソプラニーノ(変ホ)、ソプラノ(変ロ)、アルト(変ホ)、テナー(変ロ)、バリトン(変ホ)、バス(変ロ)、コントラバス(変ホ)の7種の音域管が存在するが、アルト管、テナー管についでバリトン管が多用される。
音量が大きいため、吹奏楽とジャズでは重要な役割を演じ、ジャズには名奏者が多い。管楽作品にも、ときおり効果的に用いられてはいるが、常用はされていない。
標準音域は比較的狭く、2オクターブと5度ほどである。