本来、ダイアグラムは図とか図表を意味する言葉で、ギターやバンジョーなどの楽器で、コードの押さえ方やスケ-ル音の位置をわかりやすく図で示したものをいう。ギターのダイアグラムにはフィンガーボードをそのまま図形化したものが使われ、一般的には横の線が弦を表し、縦の楾がフレットを表し、それぞれに弦の番号およびフレットの番号が示される。コードの押さえ方を説明するためのダイアグラムをコード・ダイアグラムと呼ぶが、通常コード・ダイアグラムでは押さえる位置が黒い点で示され、さらにそこを押さえる指番号が書き込まれる。指番号は、ギターでは人差指を1とし、以下中指を2、薬指を3、小指を4とするのが普通である。また、開放弦を0、ミュートを×で表記したりもする。ダイアグラムによっては弦とフレットの線がタテ・ヨコ逆の関係になっているものや、何も書き込まれていない単純な図だけのものまでさまざまな種類がある。