ハ行

ハンマリング・オン

「槌(つち)で打つ」という意味から発した、ギターなどの弦楽器の奏法で、クラシックでいう上行スラーを、指で弦を叩くことによって行なうテクニックのこと。譜例ではD音からE音へのスラーと、G音からA音へのスラーをハンマリング・オンで弾くように指定されている。最初のD音からE音へのスラーでは、第4弦の開放弦(D音)をピッキングして音を出した後、押弦惻の指を第4弦の第2フレット(E音)に打ち下ろして音を出す。このとき出るE音は、当然ピッキングすることなく出した音である。このテクニックをハンマリング・オンと呼ぶ。あとのG音からA音へのスラーも同様である。また、ここでは開放弦から始まるハンマリング・オンを紹介したが、必ずしも開放弦からばかりとは限らず、いかなるフレットにおいてもハンマリング・オンは行なわれる。

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