西アフリカの木琴。語感はザイロフォン(木琴の学名)にも似ているが、実はマディンゴ語(西アフリカに広く分布するマリンケ族の言葉)で「輪になって」という意味であり、木琴数台と太鼓や打楽器で輪になって座奏し、そのまわりで歌、輪の中央で踊りが繰り広げられたことに名前の由来がある。このバラフォンには5音音階式と7音音階式があり、いずれも鍵盤の下には増幅用のひょうたんがついている。さらにひょうたんにあけた穴に地グモの巣の膜を張って共鳴音を得る場合もある。また、同系の楽器は中部、東部ではマリンバの名で知られ、中米にも伝わった。