ハ行

ヘクサコード

6つの音からなる全音階的音階。第3音と第4音のあいだだけ半音で、ほかはすべて全音であるため、両端は長6度に開く。11世紀のグイード・ダレッツォにより体系化され、17世紀ごろまで用いられた。彼は音階各音の特徴を明確にし、視唱を容易にするため、聖ヨハネ賛歌にもとづき6つの各音に「ウト・レ・ミ・ファ・ソル・ラ」の階名をふりあてた。13世紀半ばごろには、当時実用されていた声楽的音階のひらがなと-2点ホ音上に7つのヘクサコードがつくられ、そのうちト音上から始まり、第3音にロ音(堅いロ音)を用いるものは「堅いヘクサコード」、へ音上から始まり第4音に変ロ音(柔らかいロ音)を用いるものは「柔らかいヘクサコード」、ハ音上から始まるものは「自然なヘクサコード」とよばれた。

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