コードの最低音を指し、通常、ベースがこれを担当する。ベース・ノートはコードの配置によって異なり、基本形の場合にはコードのルート(根音)が、転回形の場合にはコードの3度、5度、6度または7度の音が使われる。さらに、最低音でのペダル・ポイント(保続音)の使用やその他の特殊なボイシング構成では、 コード・トーン以外の音がベース・ノートになることもある。なお、コードの基本形以外でのベース・ノートの指定は、分数コードまたはオン・コードの表示によってなされる。また、コード進行に応じて示されるベース・ノートのつながりはベース・ラインという。ベース・ラインには、指定されたベース・ノートのほか、リズム・パターンに沿った各種の音型が示され、また経過音などによる部分的な装飾が加えられることもある。