人間に感じられる音の大きさ(音量=ラウドネス・レベル)の単位。物理的な音のエネルギーの単位ではない。人間の耳には周波数特性があり、物理的に同じ大きさの音を聴いても、周波数によって違った大きさに聴こえてしまう。そこで、その音と同じ大きさに聴こえるlkHzの音の強さをもってホンという単位で表す。このとき、基準となるlkHzの音の強さとは、音の物理的な強さである音圧レベル(サウンド・プレッシャー・レベル)と同じである。したがって、鳴っている音がlkHzの場合に限り、phon=dB・SPLとなる。一般に、人間に聴こえるもっとも小さな音を0phon、会話の声は60phon、近くで聴くロック バンドは100phon程度といわれ、10phon増すごとに音量は2倍に感じられる。