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ロンド形式

古典派において重要な器楽形式。主題が副楽想をはさんで何度も回帰する構成をとる。代表的な型はA―B―A―C―A―B―A(短縮型はA―B―A―C―A)で、ソナタ、交響曲、協奏曲などの終楽章として用いられた。ロマン派以降の例は少ないが、シューマンの「アラベスク」など形式の応用はみられる。またロンド・ソナタ形式は、ロンド形式とソナタ形式を合体したもの。ロンド形式(短縮型でないもの)の「C」にあたる部分を展開するのが特徴。なおロンド形式の前身は、「ロンドー(rondeau)」という17~18世紀にフランスで流行した器楽曲。多くは舞曲で、A―B―A―C―A―D―A―E‐A…のような形式。18世紀後半にはロンド形式へと発展した。

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