ハ行

反復記号

同音、同音型、または同一小節の繰り返しを指示する省略記号のこと。これには以下のような種類がある。

①小節内の同音、同音型の反復。

②1小節の反復:記号(%)はコード・ネームの省略にも使われる。

③2~4小節の反復。

④多数小節の反復:

〈1〉リピート・マークの場合、記号( ]})で囲まれた小節が繰り返されるが、]が曲の冒頭部分にあたる場合、記号( ])は記譜されない。通常は2回の繰り返しを意味し、3回以上繰り返す場合は3 times、 4 timesなどとその回数が指定される。また、繰り返すべき小節の末尾部分に違いがあるときは、その違いがカッコによって示される。これらは1(番)カッコ(1st ending)、 2 (番)カッコ(2nd ending)などと呼ばれている。

〈2〉ダル・セーニョは、略号D.S.からセーニョへの繰り返しを指示する。

〈3〉ダ・カ-ポは略号D.C.から曲の冒頭への繰り返しを指示する。さらに、リピート・マーク、ダル・セーニョ、ダ・カーポの各記号に添えて、繰り返した後の指示としてのフィーネ(Fine)やコーダ・マーク(Coda mark)などがあわせて使われることも多い。その場合、 al Fine、 al Codaなどの用語が付加される。alは[~に向かって]を意味し、コーダ・マークはコーダへの進行を指示する。また、リピート・マーク、ダル・セーニョ、ダ・カーポの各記号が組み合わせて使用されることも多い。この場合、 D.S.またはD.C.後のリピート記号は原則として有効とされるため、これを繰り返さずにコーダへ向かうケースではD.S.(D.C.) ―ストレート(straight)などの付記が必要とされる。

⑤同種パターンの反復→シーミレ。

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