音律の種類。一般的には24セントのピュタゴラス・コンマを12の5度に平均して分配した12等分平均律をさす。広義には中全音律の範疇。異名同音、全音音階などが扱えるが、チェンバロなどの楽器では長3度音程におけるうなりが目立つ。一部の音楽家(J.S.バッハなど)は、音楽活動の後半において他の音律がもつ制約から脱するため、12等分平均律に準じる音律を指向したとされる。議論は16世紀ごろからされているが、社会的には19世紀以降に広まったと考えられる。
Copyright© 音楽用語集 , 2024 All Rights Reserved.