あなたのための音楽用語辞典

手

2022年12月16日

楽器を手で奏することから転じた、おもに器楽に関する日本音楽の用語。「合の手」「手事」「本手」などのように楽器によって奏される旋律を意味したり、「ツヅケの手」「ハジキの手」などのように楽器による特定の旋律型、リズム型、奏法を意味するなど、さまざまな意味にもちいられる。

調性音楽における調の一種で、「短調」に対するもの。長音階で作られた楽曲を「長調の曲」といい、その楽曲はド旋法の特徴を示す。

キー（調）の基礎となるスケール（音階）の出発点にあたる音で、主音といわれる。それ以外の音に対する支配力を持ち、卜－ナリティ（調性）の確立の基礎となる。また、トニック・コードの意味で使われることもある。

クラスター（2度の多重和音）による響きのこと。

ギター奏法におけるテクニックのひとつ。チョーキング後に一定の振り幅でチョーク・ダウンとアップを繰り返すことによって音を揺らす。ダウン／アップの深さや速さによってニュアンスが異なってくる。

ダンパーとはピアノやチェンバロに装備されている、弦の振動をとめる機構のこと。ピアノのダンパーは、木製の小片にフェルトが付けられたもので、各鍵盤に対応している。通常はダンパーが作用した状態になっているが ...