タ行

調性

楽曲の全体または一部に設定されたトニック(主音)を中心とする音の組織とその影響力を指し、トーナリティの用語も広く使われている。一般的な楽曲ではトニックの影響力は一種の芯のように感じられ、これを調性感という。そして調性感の有無は、調性音楽と無調性音楽との区分につながる。調性の中心はトニック・コード(主和音)に包まれたトニックで、その周辺にはドミナントやサブドミナントなどがやはりコードぐるみで配置される。メロディや八-モニーは楽曲の中で種々の展開を持つが、調性の中心であるトニックに向かって引き寄せられ、その帰結が終止形を構成する。調性の中心を取り巻く音のあり方が調件の具体的な性格づけをし、ここに各種のキー(調)が示される。これを調性の確立という。

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