ア行

音律

時代や地域の性格をよりどころとした音階の調律法。音程関係を音の振動数の比であらわす。現代では対数を用いることによって振動数の比を直観的な整数としてあらわすことが多い。セントという単位を用い、単純な加減乗除で音程関係をあらわせる。1オクターブは1200セント、12等分平均律の半音は100セント、純正な5度は702セント、純正な調3度は386セントなどである。

音律の必要性は、純正な音程の積み重ねだけでは通常使用の音階が得られないことから生じる。純正な5度と純正な3度は、音程が固定されている鍵盤楽器やフレット楽器にとっては両立しない。結果、つじつまを合わせるために使用する純正でない音程は、もとになる音の自然倍音列どうしの干渉によるうなりをともなう。その各音程のうなりの多少および楽器の音色が音律の性格を左右する。

音律は歴史上大きく分けると3つのタイプがある。長3度、短3度などの響きを重視した中全音律、厳密な意味では中全音律の一形態だが作曲法の可能性を広げる目的をもった平均律、およびその両方を兼ねようとした不均等な音律である。それぞれ時代、地域でその変化形が使われてきたが、ヴェルクマイスター第1番やヤング・ヴァロッティの音律、ラモーの音律など特別の目的をもった不均等な音律はその種類からしってもたいへん多い。

-ア行

Copyright© 音楽用語集 , 2024 All Rights Reserved.