ア行

音程

ふたつの音の、高さの差を示す用語。同時に響かせたふたつの音の高さの違いを和声的音程(ハーモニック・インターバル)、連続して響かせたふたつの音の高さの違いを旋律的音程(メロディック・インターバル)という。音程は度数(ディグリー)という単位で示されるほか、さらに響き方の違いによって完全(パーフェクト)、長(メジャー)、短(マイナー)、増(オーギュメント)、減(ディミニッシュ)などに分けられる。完全音程は1度、8度、4度、5度上に、長音程と短音程は2度、3度、6度、7度上に成り立つ。増音程は完全音程と長音程を半音分広げたもので、減音程は完全音程と短音程を半音分近づけたものである。ただし、I度の減音程は完全1度よりも離れた音程となるため増1度音程に代表され、減1度音程は存在しない。また、完全1度にはユニゾン、プライム、完全8度にはオクターブ・という名称があり、さらに増4度(減5度)はトライトーンの別名で呼ばれる。そして増音程の幅をさらに半音分広げたものを重増音程(ダブル・オーギュメント・インターバル)といい、逆に減音程の幅を半音分近づけたものを重減音程(ダブル・デイミニッシュ・インターバル)という。オクターブ(完全8度)以上の音程は、複音程または複合音程といわれ、9thから13thまでの名称の使用が多い。複音程に対する単音程は、オクターブ以内の音程を指す。

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