明清楽
みんしんがく。江戸時代に伝来した中国明・清代の民間音楽。明治期に流行した清楽が明楽をとりこみ明清楽と称し、歌に月琴をふくむ管絃打楽器を合奏した。日清戦争で衰退し現在は長崎にのみ伝承が残る。
ミュジック・セリエル
十二音技法の原理を、音高だけでなく、音価、強度、音色などの諸パラメータに適用し、セリーによる全面的構成をめざした音楽。セリー音楽ともよばれる。全面的統制という理念が掲げられたが、実際にはさまざまなレベ ...
ミュジック・コンクレート
外界の音を加工・変形したものを磁気テープなどに定着させた音楽。電子的な手段によって素材を産出する狭義の電子音楽とは異なり、すでに存在している音響という「具体的な」素材を加工する点に特徴がある。
ミュージカル・ボックス
自動演奏装置の一種。オルゴール。回転する円筒または円盤に植えたとげが、櫛状にならんだ細長い銅片の音階版をはじき、音楽を自動演奏する。1796年にアントワーヌ・ファーブルが発明。19世紀になると、250 ...
ミュージカル・ソー
19世紀半ばから、演奏に使用されているのこぎり。一方の手で刃の先端をたわませ音高を変化させつつ背を弓奏したり、刃をマレットで打奏。
都節音階
日本の基本音階のひとつ。小泉文夫は、核音が形づくる4度枠内の中間音の位置により民謡・律・都節・沖縄の4種のテトラコードを区別することを提唱した。このうち中間音が下の核音の半音上にくるものが都節のテトラ ...
密集和声
密集位置の和音による和声。
密集位置
4声体和声で、上3声を1オクターブ以内に配置した状態。開離位置の対語。
道行(みちゆき)
日本の文学、芸能、演劇、舞踏、音楽などにおける用語。ある目的地にいたるまでの過程を表現する特殊な形式をさす。雅楽、能楽、人形浄瑠璃、歌舞伎などで、それぞれ独自に発展、形式化した。
ミサ・ブレフィス
「短いミサ」の意。15、16世紀にはミサ通常式文の各楽章が短く作曲されたミサ曲をさした。また17、18世紀には、ミサ通常式文の冒頭2楽章、すなわちキリエとグロリアのみを作曲した作品にたいしても用いられ ...