編木(びんざさら)
田楽踊りなど、日本の民族芸能で使用される体鳴楽器の名。木や竹の小さな板を数十枚ひもで編み合わせて両端に取っ手をつけた楽器。両端を持ってくねらせるように打ち鳴らす。
ビリャンシーコ
15世紀に起こったスペインの多声歌曲。語源は「村人 villano」。短い反復句エストレビージョといくつかの詩節コプラから構成され、民謡ふうの歌詞や旋律をもつ。16世紀後半から、宗教的性格を強め、キル ...
平調子
俗箏の調弦法のひとつ。もっとも一般的な調弦法で使用頻度も高い。
表題音楽
曲の性格や内容を示す題や文章を付加することで、聴き手にその曲の文学的、絵画的、劇的な内容の理解に必要な手掛かりを指示、あるいは暗示しようとする器楽作品。より広義には、歌詞を用いることなく、なんらかの音 ...
平調(ひょうじょう)
雅楽用語。六調子のひとつで、平調(洋楽のホ音に相当)の音を主音とする旋律。
標準ピッチ
音高を合わせるための特定振動数。時代や地域によりさまざまなピッチが使われてきたが、国際化によりピッチの統一が望まれた。一方、音量や音色上有利なため、楽器への無理を承知で高いピッチで演奏することも多かっ ...
ヒュドラウリス
水(圧)オルガン。ギリシア語のhydor「水」ちaulos「笛」に由来する。紀元前3世紀ごろアレクサンドリアのクテシビオスが発明したとされ、パイプに送る空気の圧力を水圧を用いて安定させた。オルガンの原 ...
ピュタゴラス音階
純正5度をつぎつぎに積み重ねて得られる音を音階状に配列したもの。全音はすべて9:8の振動数比をもつ大全音、半音はすべて256:243の振動数比をもつリンマになる。
ビューグル
(1)イギリスではバルブなしの信号ラッパをさす。ビューグル・ホルンともいう。変ロ調が主流。銅または真鍮製で太めの円錐管構造。キーやバルブ付きもある。1812年よりイギリス陸軍の公式楽器。 (2)フラン ...
一節切(ひとよぎり)
15世紀後半から近世にかけて用いられていた尺八の一種。名称は、竹菅に筋がひとつ含まれることに由来。今日の尺八にくらべ、細くて短い。17世紀には独奏、小歌の伴奏、筝、三味線との合奏に用いられた。