左方
雅楽の用語。おもに中国大陸を経由して伝来したとされる舞楽のこと。左舞、左方舞とも。現行三十数曲。唐楽伴奏。赤色系統の装飾をつけ舞人の位置、足の運びなどは右方と対をなし、舞振りも異なる。
擦弦楽器
弦鳴楽器のうち、弦をこすって鳴らす楽器の総称。バイオリン属や日本の胡弓、モンゴルの馬頭琴など世界各地にみられる。持続音を出せるのが特徴。弓でこするのが代表的だが、ハーディー・ガーディーの木製円盤や朝鮮 ...
サックバット
15世紀後期から18世紀まで使われたトロンボーンの総称。
サズ
フレットつきの長頸をもつ金属弦を張った撥弦楽器。ディワン(大)、バーラマ(中)、ジュラ(小)と大きさによる名称をもつ。吟遊詩人アシュックの楽器としても有名。中央アジア、東ヨーロッパにも関連楽器が多い。
サクソルン属
アルトサックスが1842~45年にフランスで開発したバルブ付き金管楽器の一族。管の形状を統一することにより、音色の均一化を目的としたもの。太めの円錐管構造が特徴で吹奏が比較的容易。フランスをはじめベル ...
棹
ヴァイオリンや三味線などの弦楽器で胴から突き出た棒状の部分のこと。棹の先端から胴に弦をはる。ヴァイオリンでは棹の上面に指板を取り付けるが、三味線では棹自身が指板を兼ねる。奏者は棹を握って楽器を支えると ...
サウンドスケープ
「音の風景」を意味する言葉で、カナダの作曲マリー・シェーファーによって提唱された。目ではなく耳によって捉えられる風景のこと。環境の中の音に対する意識を喚起しただけでなく、音をつうじて人間と環境との関係 ...
サウンガウ
「曲がった琴」を意味するミャンマーの撥弦楽器。日本では「ビルマの竪琴」として知られるが、実際には僧侶は演奏しない。舟形の共鳴胴をもつ弓形ハープで、弦は通常16本。ひざの上に楽器をおき、右手で弦をはじき ...
サーヴィス
「礼拝」を意味する英語であるが、楽語としては英国国教会の礼拝文に作曲した典礼楽曲をさす。16~17世紀の作品は、簡素なショート・サーヴィス、大規模なグレイト・サーヴィス、オルガンと独唱をともなうヴァー ...
サインワイン hsaing waing
ミャンマーの合奏形態。屋外で演奏される。パットワイン(21個の太鼓セット)を中心に、他の種類の太鼓、金属打楽器、ダブル・リードの旋律楽器を含む。舞踊の伴奏に不可欠な合奏。