クラリーノ
(1)中世、ルネサンス期に使われた各種トランペット。管長の短いものをさすことが多い。 (2)16世紀以降トランペットの高音域、あるいは高音域を受け持つトランペットパートをさす。 (3)クラリネットの第 ...
グラス・ハーモニカ
アメリカの政治家・科学者ベンジャミン・フランクリンが、ミュージカル・グラスからヒントを得て1761年ごろに考案した楽器。サイズの異なる椀形のガラス器を大きさの順に横倒しになれべて中心に心棒を通す。心棒 ...
グラウンド・ベース
広義にはバッソ・オスティナートと同じ。狭義には16~17世紀のイギリス音楽で使われたバッソ・オスティナートの手法のこと。また、この手法で作られた楽曲は、しばしばグラウンドとよばれた。
クラウスラ
11~15世紀に楽曲の終止をさす語として用いられる。語義は「終結」「句」。また、ノートルダム学派のオルガヌムにおいてディスカントゥス様式の部分がこの名でよばれ、やがて独立した楽曲として扱われるようにな ...
グラーヴェ grave
「重々しく緩やかに」の意。
久米歌
雅楽の種目名。日本起源の歌舞のひとつ。神武天皇が大和の豪族を征伐したさいの勝利の歌で、舞をともない久米舞とも称する。平安時代には大嘗祭に演じられたが、室町中期以降途絶し、1818年以降再興した。
口三味線
日本音楽の用語。三味線の旋律を口で「チントンシャン」などと唱えること。いわゆる唱歌のひとつ。勘所を示すものではないが、弾く弦や右手・左手の手法を規定している。なお、筝曲にも「コーロリンシャン」など、独 ...
クセ
能の小段の名称。先行芸能、曲舞の影響でリズムの変化を重視して作曲された語りどころ。地謡が中心となってシテの軍語りや恋物語、あるいは寺社来歴など一曲の眼目となる物語を謡う。
クオドリベット
ラテン語で「どこへでも」の意味。歌詞や音の動きの異なる複数の歌曲旋律を同時に別々の声部で演奏させる多声音楽。バッハの「ゴルトベルク変奏曲」の第30変奏は、低音主題上で2つの民謡がカノンをなすクオドリベ ...
空虚5度
三和音の第3度音を欠いたもの。完全5度音程のみの和音が空虚な印象を与えることからこの名がある。