ハ行

複合唱

複数の合唱体(器楽をふくむ)を音響的、空間的に対比させる楽曲構成の手法。起源はユダヤ教や初期キリスト教の典礼における2つの聖歌隊の交唱にさかのぼる。

複音程

1オクターブを超える音程。複合音程ともいう。単音程に直して、9度は2度、10度は3度として考えることも多い。

舞曲

本来は踊りのための音楽だが、実際に踊るという目的を離れて様式化された舞曲も書かれた。それぞれの舞曲ごとに拍子、リズム、テンポなどが決まっており、多くは反復の原理を取り入れている。2拍子系のゆっくりした ...

不完全終止

正格終止ではあるが完全終止ではないもの。最後の主和音が弱拍にあるもの、主和音の上声が主音でないものなど。

不完全協和音程

共和音程のうち、完全協和音程についで協和度の高い音程。長6度、長3度、短6度、短3度。

付加6度

三和音に根音から6度の音を加えるもの。たとえばハ-ホ-ト-イのような和音を生じる。

フガート

フーガふうの模倣書法によるパッセージ。とくに、ソナタ形式のような本来フーガとは異なる楽曲に挿入されたもの。

舞楽

雅楽の演奏形態のひとつ。舞をともなう。管楽器は舞楽吹きで奏し、弦楽器は用いない点が管絃とは異なる。左方、右方があり、左方は左舞、唐楽伴奏、赤色系装束、右方は右舞、高麗楽伴奏、青色系装束と対照的であり、 ...

フォルトシュピヌング

ひとつの素材から糸を紡ぎ出すように連綿と旋律を形成すること。「紡ぎ出し」とも訳す。バロック時代の音楽に特徴的な旋律法で、小単位の動機をさまざまな音度上で次々と反復することによって、統一的なリズムと動き ...

フォルテピアノ

(1)「強く、たただちに弱く」fpと略記。 (2)楽器の名称。18世紀から19世紀初頭にかけて、初期のピアノの名称のひとつとして用いられた。現在では、とくにこの時期のピアノをさす名称として用いられる。

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