パルティータ
17~18世紀の用語。本来はイタリア語で「変奏曲」の意味に使われたが、ドイツ語では「組曲」の意味で用いられた。J.sバッハの無伴奏ヴァイオリンのための作品など。
バルカロール(パルカローレ)
舟歌。ヴェネツィアのゴンドラこぎの歌に由来する、6/8拍子または12/8拍子の描写的楽曲。波のゆれるような伴奏形を持つのが特徴で、メンデルスゾーン《無言歌集》の3つの〈舟歌〉、ショバン、フォーレなどの ...
パラフレーズ
「意訳」の意味。ある楽曲を変形あるいは編曲して、他の楽器のための自由な楽曲としたもの。リスト〈リゴレット・パラフレーズ〉など。
ハバネラ
「ハバナの踊り」の意味。19世紀初期にキューバのハバナに起こり流行した舞曲。緩やかな2拍子の、特徴あるリズムをもっている。イギリスのカントリー・ダンスがスペインに渡り、キューバに伝えられたといわれてい ...
パッサカリア
「町の歌」の意味。シャコンヌと性格が同じであることを特徴とする、スペイン起源の舞曲。バッソ・オスティナートをもち、遅めの3拍子の変奏曲。バッハの作品や、ブラームス「交響曲第4番」が有名。
パストラル
「牧歌」の意味。キリストの降誕を祝って吹いた羊飼いの笛の音にちなんだ楽曲を、パストラルという。一般に6/8拍子または12/8拍子の田園的なのどかな楽曲を指すことが多い。
バガテル
「とるにたらない」の意味。ふつうはピアノ小品に用いられる名称。クープランが簡単なクラヴサン曲に使用、後にベートーヴェンの作品(Op.33、H9、126)により有名になった。ベートーヴェンの作品は、19 ...
パヴァーヌ
「くじゃく」の意味。スペインに起源をもつ16世紀初期の宮廷舞踊のひとつで、威厳に満ちた2拍子系の舞曲。近代ではラヴェル〈亡き王女のためのパヴァーヌ〉が有名。
ヴェリズモ
真実主義。現実主義。19世紀末の、自然主義文学の影響を受けたイタリア・オペラの傾向。日常生活の中に起こるリアルなテーマを、ありのままに劇的に表現した。マスカーニくカヴァレリア・ルスティカーナ〉、レオン ...
ブフォン論争
1752年~1754年にかけてパリで起こった、フランス音楽とイタリア音楽の優劣論争。フランスのリュリのオペラと、その幕間劇だったイタリアのオペラ。ブッファ、ペルゴレーシ〈奥様になった女中〉の優劣論争が ...