カ行

下属調

ある調の完全5度下の調。たとえばハ長調に対するへ長調。

カストラート

去勢された男子。音楽用語としては少年期に睾丸を手術して人工的に変声を止めた男性ソプラノとアルト歌手をさす。16世紀後半から教会聖歌隊に採用され、力強さと柔軟さを兼ね備える声楽的卓越により18世紀末まで ...

風箱

オルガンの中枢部分で、上部にはパイプが立ち並び、内部にはパイプに送りこまれる空気がためられていて、鍵の動きで作動する弁とストップによって選択されたパイプ列のみに空気を通す制御装置がある。

下行

音運動の方向を示す語で、音が下方へ進むことをいう。

掛声

日本音楽で演奏や歌の合間に挿入される「ヤ」「ハ」「ソレ」などの声のこと。おもに共演者と間をそろえるために発せられるが、能の囃子のように演奏の一部として固定したものもある。

掛合い

複数の演奏者が交互に演奏すること。音楽種目により具体的意味は異なる。地歌・筝曲では手事部分での応答形式の交互演奏を歌舞伎舞踊の伴奏音楽では異なる音楽種目間で1曲を交互演奏する形態を、義太夫節では役に基 ...

神楽笛

おもに雅楽の御神楽で用いられる横笛。和笛、太笛ともよばれる。雅楽の横笛のなかではもっとも長く、全長約46センチ。指孔は6孔あり、音高は竜笛より長2度低い。

神楽

日本の代表的な神事芸能。宮中でおこなわれるものと、全国各地の神社で行われるものがあり、区別のため前者を御神楽、後者を里神楽ともいう。いずれも神をまつるものでもあるが内容は異なる。御神楽は宮中においても ...

楽段

学式論において、それ自体でいちおうの完結性をしめす、楽曲構成上の最小単位。とくにコッホやリーマン以来の学式論では、ひとつの楽段はそれぞれ半終止と完全終止をもつ2つの楽節からなるとされる。

楽太鼓

雅楽の管絃でもちいられる膜鳴打楽器。直径約60センチ、胴の幅15センチの平たいびょうち太鼓。円形の木枠につるし、2本のバチで打つ。

Copyright© 音楽用語集 , 2024 All Rights Reserved.