自動演奏装置
演奏者がいなくても自動的に音楽を演奏する装置の総称。音楽時計、ミュージカル・ボックス(オルゴール)、自動オルガンなどで使われた技術は、19世紀後半になると楽器そのものを自動的に演奏するまでに発達する。 ...
実用音楽
1920年代後半にドイツで生まれた用語で、アマチュアが演奏を楽しむための作品などのように、なんらかの社会的機能をもった音楽をさす。ロマン派的な「芸術のための芸術」に反発する点において、新即物主義とも精 ...
室内ソナタ
教会ソナタとならぶ、17、18世紀の重要な器楽作品。コレッリのop.2とop.4がその典型である。元来は、教会以外の世俗的な空間における演奏を目的とするソナタをさした。 楽章構成は、ゆったりとしたプレ ...
室内オーケストラ
20~25名までの小編成オーケストラ。18世紀の標準編成。20世紀には、19世紀の大編成志向への反動としても再注目された。
七声
古代中国および日本における七音音階の階名。宮・商・角・徴・羽の五声に、変徴・変宮、または嬰商・嬰羽の2つの派生音を加えたもの。日本においてはあくまでも理論上の音階で、実際の音楽とは一致しない。
シターン
16~17世紀に流行した撥弦楽器。裏面は平らで、金属フレットをそなえ、金属弦を複弦または3複弦にはるが、コース数は一定していない。合奏・独奏におおいに用いられた。
時代物
人形浄瑠璃や歌舞伎の内容を分類する名称。世話物に対する語。時代設定を江戸時代以前にとり、武家や公家の社会を描くもので、長大、複雑な筋書きによる5段構成が基本。
自然的短音階
短音階の一種。第2音と第3音、第5音と第6音のあいだが半音で、あとは全音間隔の配列パターンをもつ。
刺繡音
非和声音の一種。和音構成音から、上または下の隣接音へ移ったのち、ふたたびもとの和音構成音に回帰するもの。「補助音」ともいう。
詩吟
漢詩や和歌に一定の旋律をつけて歌う音楽。歴史的には披講や朗詠などがあるが、今日の詩吟は、明治時代後半以降流行した剣舞の地方や琵琶楽の漢詩・和歌の部分から生まれたもの。