新古典主義
第一次世界大戦後に盛んになった作曲の傾向の一つ。後期ロマン派における情緒の過剰、管弦楽の巨大化や標題性、また印象主義への反動から、なるべく感情や主観を排除し、古典派以前の音楽に見られる単純明快な技法を ...
属七の和音
ドミナント・セヴンス・コード。属和音に更に短3度上の音(第7音という)を重ねたもの。次に主和音へ進むなど和音の機能としては属和音と同様だが、トライトーンの作用により、属和音の不安定さが一層強まるといえ ...
属音
音階の第5音。属和音の根音にあたるのでこの名がある。主音についで重要な音で、主音を支配する。
四六の和音
三和音の第5音を根音とする和音で、(三和音の)第2転回位置ともいう。根音から4度、6度の音にあたることからこう呼ばれる。
主和音
トニック・コード。主音を根音とする三和音。主要三和音の1つで、カデンツのトニック機能を代表する(なお副三和音のⅥは、Iの代理機能をもつ)。調性を決定づけ、安定感があるので終止などで多用される。また全て ...
主要三和音
音階の第1音(主音)、第5音(属音)、第4音(下属音)上に構成される三和音。主和音、属和音、下属和音のこと。調性で重要な位置を占める。
主音
調のうち最も中心的な1音で、音階の第1音。主和音(和音記号I)の根音にあたるのでこの名がある。音階の基礎になる音で、調はこの音名で呼び、楽曲はこの音で終止することが多い。
終止形
曲の終わりやフレーズの大きな段落などで、和音の流れによって一つの終わりを形作ること。特に終止点(強拍上)でトニック(主和音)に達することで調性が確立し、安定した終止感が得られる(完全終止、変終止)。終 ...
斜進行/反進行/並進行
(1)斜進行 「斜行」ともいう。二声の進行で、一方が同じ音にとどまり、もう一方が上行または下行すること。 (2)反進行 「反行」ともいう。二声の進行で、互いに反対方向に進むこと。 (3)並進行 「並行 ...
借用和音
ある調の中で、他の調の和音を一時的に借用すること。例えばハ長調で1和音だけト長調のドミナントを借用する、いわゆるドッペルドミナンテや、長調で同主短調の音を借用するなど。なお一時的転調を含めることが多い ...