ドラム缶を利用した楽器で、中央アメリカ南東部のトリニダード・トバゴで考案され発展したもので、ドラム缶の表面をいくつかの小さい面に区切つて溝を付けたもの。区切られた面の面積の大きい方は低音、小さい方は高音を奏する。ドラム缶の深さは、高音程のものは浅く、低音程のものは深い。高音域のものから低音域のものまで6種類ほどある。演奏するバチは高音用には棒の先に平らなゴムひもや自転車のチューブを巻き付けたものを使い、低音用にはゴムの球などを付けたものを使う。他の楽器と一緒にも用いられるが、スティール・ドラムだけのアンサンブルもある。