タ行

タッチ・センス

アコースティック楽器ではその楽器の発音体に加える力の強さ(ピアノならタッチ、ギターならピッキングの強弱)によって音量、音色が変わる。これは楽器の表現力の大きな要素となっている。しかし、以前の電気・電子楽器に使われている鍵盤は、単に電気信号をオン・オフするスイッチでしかなかったため、どのような弾き方をしても、出てくる音は一様であった。これを解決するために考えられたのが速度(ベロシティ)検出型の鍵盤である。鍵盤を叩く強さをキーが押し下げられる速さに置き換えて検出し、それに応じた音量や音色(のパラメーター)を設定する機能である。いわゆるタッチ・センス付きのキーボードとは、このような鍵盤を採用している楽器を指す。

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